- 「空き家の片付けを業者に頼みたいけど、どれくらい費用がかかるの?」
- 「空き家の片付け費用に補助金があるって聞いたけど、条件はあるのかな?」
- 「空き家を片付ける時大切な品物を残したり、できれば買取もしてほしい」
空き家を片付けたいと思っているあなたは、こんなふうに悩んでいませんか?
この記事では終活ガイド2級の私が、もとは夫の両親が住んでいた空き家の片付けを業者に頼んで、補助金を支給してもらった実体験をもとに解説します。
この記事でわかること
- 補助金の支給対象・金額・申請方法
- 空き家バンクについて
- 空き家を片付けて補助金を支給してもらった体験談
- 空き家の片付けを業者に頼むメリット・デメリット
- 空き家を放置すると大変なことに!
- 片付け業者の選び方
最後まで読めば、空き家を楽に片付けられて補助金を支給してもらう方法がわかりますよ!
空き家を片付けて補助金を申請できる対象は空き家バンク登録物件
親が高齢になって施設に入居した、亡くなってしまったなどの理由で、今まで住んでいた家が空き家になったという人もいるのではないでしょうか。
空き家を自分で片づけるのはとても大変です。
たくさんの不用品を分別して自治体のゴミ収集に出したり、大きな物は粗大ごみとして出さなければなりません。
業者に頼めば、すべての不用品をしっかりと片付けてくれます。
空き家の片付けを業者に依頼すると、費用を補助してくれる自治体があります。
我が家も夫の実家を業者に片付けてもらいました。
手際よくしっかりと片付けてくれて、不用品が何もなくなりました。
おまけに自治体の補助金を支給してもらって助かりました!
補助金の支給の対象や金額は自治体ごとに決められています。
補助金の対象はや金額はおもに次のようになります。
対象となる 物件 | 空き家バンクに登録のある物件 売買や賃貸契約が成立したもの |
対象となる人 | 空き家バンク登録物件の所有者 市民税などの滞納がない者 |
対象となる 経費 | 空き家にある家財道具等の処分、搬出に要する費用 |
補助金額 | 上限10万円~20万円 |
補助金の対象や金額は自治体によって違うので、ホームページでよく確認して下さい。
空き家の片付けを業者に頼んで補助金を支給してもらう3ステップ
空き家を片付けて補助金を支給してもらうには、次の3ステップが必要です。
補助金支給の3ステップ
- 空き家バンクに登録する
- 契約が成立したら空き家の片付けを業者にしてもらう
- 自治体に補助金を申請する
1.空き家バンクに登録する
空き家バンクとは?
空き家を有効活用し、移住や定住を促進して地域活性化をはかるため、国や地方自治体が設置している制度
平成元年実施のアンケートによると、全国の約7割の自治体が空き家バンクを設置しています。
平成30年からは、「全国版空き家・空き地バンク」が運用開始され、成約実績が増加しました。
参考:国土交通省 「全国版空き家・空き地バンク」について
空き家バンクに登録する流れをご紹介します。
空き家バンクに登録する流れ
- 自治体の空き家バンクに申請書を提出する
- 担当者と不動産業者が現地調査
- 空き家バンクに登録される
1.自治体の空き家バンクに申請書を提出する
必用な書類を添えて、自治体に申請書を提出します。
自治体により異なりますが、登記簿謄本や間取り図などが必要な場合もあります。
2.担当者と不動産業者が現地調査
自治体の担当者と、決められた不動産業者が所有者立会いのもと、空き家の現地調査をおこないます。
広さや間取り、修繕するところがあるかをチェックします。
3.空き家バンクに登録される
売買や賃貸の希望金額や修繕の有無などの審査が終わると、自治体のホームページに掲載されます。
土地や建物の登記がされていなかったり、老朽が激しい物件は空き家バンクに登録できないことがあるので注意しましょう。
登録できない空き家もあるのね。
自治体のホームページを見たり、問い合わせてよく確認しましょう。
2.契約が成立したら空き家の片付けを業者にしてもらう
売買や賃貸の契約が成立したら、業者に片付けを依頼しましょう。
不用品回収だけをしてくれる業者の場合は、事前に貴重品や大切なものがないか確認しておくことが大切です。
また、業者に片づけてもらう前後に、状況がわかる写真を撮っておくとよいでしょう。
補助金申請のときに写真が必要なことが多いです。
3.自治体に補助金の申請をする
申請に必要な書類は自治体により違いますが、おもに以下のものです。
- 物件の賃貸または売買契約書の写し
- 家財道具等の処分費の支払いが確認できるもの
- 片付ける前後の状況写真
必要な書類をそろえて自治体に補助金の申請をしましょう。
補助金が支給されるのは、片付けが終わったあとになります。
業者からの見積書や領収証はなくさないようにしましょう。
夫の実家の片付けを業者に頼んだらスッキリきれいに!補助金も支給された
夫の実家は両親が介護施設に入居したため、自治体の空き家バンクに登録していました。
売買が希望だったのですが、なかなか希望者が見つからず、ときどき家の様子を見に行っていたのです。
そんなとき、賃貸を希望する人が現れたので契約することにしました。
さっそく業者さんに片付けを依頼し、自治体の補助金を申請。
おもに不用品を回収してくれる業者さんだったので、片付けてもらう前に夫と実家に行って、貴重品や残しておきたい物を整理。
両親の若い時の写真や夫の子どもの頃の写真、アルバムなどを持ち帰りました。
白黒の写真でセピア色になっていましたが、夫は「懐かしいなあ」と眺めることしきり。
業者さんは手際よくすべての不用品を片付けてくれて、すっきりきれいになりました。
同時に、家の中にこんなに不用品があったのかとびっくり!
思った以上に物が多く、料金がけっこうかかりました。
補助金は無事に支給され、かかった料金の半分以上を補助金でまかなうことができて、とても助かりました。
どんな業者を選べばいいかわからない人は、希望条件から複数の優良業者を無料で紹介してくれるサービスが便利です。
不用品回収業者を探すなら!【エコノバ】空き家の片付けを業者に頼むデメリット2つ
空き家の片付けを業者に頼めば便利ですが、次のようなデメリットを知っておきましょう。
デメリット
- 費用がかかる
- 業者により満足できないことがある
順にみていきましょう。
1.費用がかかる
部屋の広さや所有物の多さによっても違いますが、何十万単位での費用がかかります。
複数の業者から必ず見積もりをとって比較しましょう。
また、あとから追加料金が発生しないか確認しておくのも大切です。
2.業者により満足できないことがある
業者により請け負ってくれる範囲が違うので、依頼する時はよく考えましょう。
不用品を回収してほしいのか、所有物の仕分けや整理をしてほしいのかにより業者を選ぶのが大切です。
なかには高額な料金を請求したり、回収品を不法投棄したりする悪徳業者もいるので注意しましょう。
業者の選び方のポイントを先に知りたい方は、空き家の片づけ業者の選び方3つのポイント へどうぞ。
空き家の片付けを業者に頼むメリット3つ
空き家の片付けを業者に頼めば、次のようなメリットがあります
メリット
- 身体の負担が少なくなる
- 自治体の補助金を支給してもらえる
- 業者により不用品を買い取ってくれる
一つずつみていきましょう。
1.身体の負担が少なくなる
空き家に残った不用品を片付けるのは、体力も使うしとても大変です。
1日ではとても片付けられないので、空き家が遠い場合は何回も行ったり来たりをしなければなりません。
業者に頼めば立ち合いが必要な場合もありますが、負担が少なくてすみますね。
2.自治体の補助金を支給してもらえる
先にお伝えしたように空き家を業者に片付けてもらうと、補助金が支給される自治体があります。
支給される対象や金額金額は自治体によって違うので、空き家がある自治体に問い合わせるかホームページを確認しましょう。
3.業者により不用品を買い取ってくれることがある
片付けだけではなく、不用品の買取りを希望する場合は、買取りをしてくれる業者を選びましょう。
不用品だと思っていた物を、思ったより高価で買い取ってくれるかもしれませんよ。
不用品を買い取ってもらえるのはうれしいなあ!
不用品を買い取ってほしい場合は、対応してくれる業者さんを選びましょう。
どんな業者を選べばいいかわからない人は、希望条件から複数の優良業者を無料で紹介してくれるサービスが便利です。
不用品回収業者を探すなら!【エコノバ】空き家を放置していると大変なことに!
空き家は平成10年から平成30年の20年間で約1.9倍の182万戸から347万戸に増加しています。
空き家をそのままにしていると、次のようなことが起こるかもしれません。
- 自治体から「特定空き家」や「管理不全空き家」に指定される可能性がある
- 不審者が侵入したり犯罪の危険がある
- 動物が侵入したり害虫が発生したりする
- 空き家対策措置法により固定資産税が最大6倍に上がる
特定空き家とは?
- 倒壊など著しく保安上危険となる恐れがある状態
- 衛生上有害となるおそれがある状態
- 適切な管理がされていないことで著しく景観を損なっている状態
参考:空き家等対策の推進に関する特別措置法
平成二十六年法律第百二十七号 民法 | e-Gov法令検索
このような状態が1つでも当てはまれば、自治体から「特定空き家等」と指定されます。
また、放置すれば「特定空き家等」になるおそれがある空き家は、「管理不全空き家等」に指定されます。
住宅やマンションなどの住宅用地には特別措置が適用されるため、固定資産税が軽減されます。
しかし、「特定空き家等」「管理不全空き家等」に指定されると特別措置は適用されず、固定資産税が最大6倍に上がってしまいます。
空き家を放置していると、大変なことになるのね・・・
空き家は決して放置せず、どうしたらいいかわからない場合はまずは自治体に相談してみましょう。
また、必要なら弁護士や司法書士、宅地建物取引士などの専門家に相談するのもいいですね。
空き家の片付け業者の選び方3つのポイント
空き家の片付けを業者に依頼する時は、どのようなサービスを希望するのかよく考えてからにしましょう。
業者により請け負ってくれる範囲が違うので、あとから後悔しないように選びましょう。
選び方のポイントは、次の3つです。
- サービス内容をチェック
- 片付け業者に必要な許可証があるか
- 料金の内容を確認する
順にみていきましょう。
1.サービス内容をチェック
片付け業者は大きく分けて次の2つに分けられます。
- 不用品回収業者
- 遺品整理業者
1.不用品回収業者
不用品を搬出、運搬、処分してくれます。
簡単な清掃をしてくれる場合もありますが、不用品の処分がおもです。
2.遺品整理業者
遺品を整理して仕分けしてくれます。
不用品の買取、処分もしてくれることが多いです。
清掃もしてくれる場合があります。
不用品回収と遺品整理の両方に対応している業者や、なかにはリフォームや不動産を取り扱っている業者もあります。
自分が希望するサービスの業者を選びましょう。
どんな業者を選べばいいかわからない人は、希望条件から複数の優良業者を無料で紹介してくれるサービスが便利です。
不用品回収業者を探すなら!【エコノバ】2.片付け業者に必要な許可証があるか
片付け業者が持っている資格には次のようなものがあります。
- 一般廃棄物収集運搬処理業
- 古物商許可証
- 産業廃棄物収集運搬処理業
- 遺品整理士
資格を持っていない業者は、料金が高額だったり、回収した不用品の不法投棄などのトラブルになることがあります。
業者のホームページで許可証があるか確認しましょう。
3.料金の内容を確認する
必ず料金の内容を確認して、わからないところがあれば聞くようにしましょう。
特に次のことに注意しましょう。
料金はおもに部屋の広さによって相場が決まっています。
次の表のとおりです。
部屋の広さ | 料金 |
1R | 3万~10万円 |
1DK | 5万~12万円 |
1LDK | 8万~20万円 |
2DK | 10万~25万円 |
2LDK | 13万~30万円 |
3DK | 16万~40万円 |
3LDK | 18万~50万円 |
4DK | 21万~60万円 |
4LDK以上 | 23万~70万円 |
ポイント
部屋の広さのほかに、所有物の量や作業人数により料金が違います。
運搬車の大きさや台数によって料金を決めている業者もあります。
どれくらいかかるのかは、業者に実際に空き家を見てもらって見積もりをしてもらいましょう。
夫の実家も部屋の広さや所有物の量を、実際に見てもらって見積もりをしてもらいました。
そのときに、追加料金の有無などを確認しました。
作業後、見積もり以上の料金はかからなかったです。
空き家を楽に片付けて補助金をもらって新たな活用を!
空き家を片付けたい人は、身体の負担が少ないので業者に依頼するのがおすすめです。
自治体によりますが、片付けにかかる費用に補助金が支給されます。
空き家を片付けて補助金を支給してもらいたい人は、まず空き家バンクに登録しましょう。
空き家バンク登録について詳しくは、空き家バンクに登録する に戻ればわかりますよ。
そして空き家を売買や賃貸として新たな活用をしましょう。
夫の実家も、そのままになっていた空き家を片付けられて、住んでくれる人が見つかりよかったです。
閉め切っておくより住んでくれたほうが家のためにもいいし、借主さんも喜んでくれています。
あなたも空き家を片付けたいと思っているなら、空き家がある自治体のホームページを確認してください。
補助金対象の自治体なら、業者に依頼して楽に片付けて補助金を支給してもらいましょう!
どんな業者をどうやって選べばいいの?
どんな業者を選べばいいかわからない人は、希望条件から複数の優良業者を無料で紹介してくれるサービスが便利です。
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