- 「葬儀費用が高額で払えそうもないけど、どうすればいいのかな?」
- 「葬儀費用って、けっこうな金額が必要だけど何か補助はあるの?」
- 「葬儀費用が高くて払えそうにないので、安くできる葬儀にしたい」
葬儀費用が思いのほか高くてこんなふうに悩んでいませんか?
この記事では、終活ガイド2級の私が葬儀社に事前相談に行った体験をもとに、葬儀費用が払えないときの方法を解説します。
この記事でわかること
・葬儀費用が払えないときの方法5つ
・葬儀費用の相場
・葬儀費用の内訳
葬儀費用が払えないときの方法5つ
葬儀費用が思ったより高くて、払えそうもないというときの対処方法を5つご紹介します。
- 葬祭費、埋葬料を申請する
- 葬儀を市民葬・区民葬にする
- 葬祭扶助を申請する
- 費用を抑えた葬儀にする
- 葬儀ローンを組む
それぞれ見ていきましょう。
1.葬祭費、埋葬料を申請する
故人が健康保険に加入していたら、申請すれば喪主に給付金が支給されます。
加入している保険の種類によって申請先や期限が違います。
一覧表で確認してみましょう。
保険の種類 | 申請先 | 内容 | 申請期間 | 補助金額 |
・国民健康保険 | 市区町村 | 葬祭費 | 葬儀をおこなった日の翌日から2年間 | 1~7万円 |
健康保険 | 健康保険組合 | ・埋葬料 | 埋葬料、家族埋葬料:死亡した日の翌日から2年間 埋葬費:埋葬をおこなった日の翌日から2年間 | 5万円 |
共済組合 | 共済組合 | ・埋葬料 | 埋葬料、家族埋葬料:死亡した日の翌日から2年間 | 5万円 |
葬儀費用の補助になるので助かりますね!
申請期間は2年間なので忘れずに申請しましょう。
2.葬儀を市民葬・区民葬にする
葬儀社と自治体が提携し、一般的な葬儀を普通より安い価格でおこなえるものです。
全ての自治体が行っているわけではないので、確認しましょう。
故人または喪主の住所が、制度のある自治体にあれば利用できます。
自治体が提携している葬儀社と、協定料金を決めているので安くできるのです。
祭壇、霊きゅう車、火葬料金など、葬儀に必要なものの中で、何が含まれているか内容を確認しましょう。
必要最低限の葬儀を提供するため、簡素なものになります。
3.葬祭扶助を申請する
遺族が生活保護を受けていて、親族の葬儀をおこなうのに費用を出せない場合に給付される制度です。
申請者の住民票がある自治体に申請します。
葬儀をおこなう扶養義務者がいない場合は、民生委員や施設入所の場合は施設長など第三者に支給されます。
最低限度の葬儀ができるように、直葬(火葬式)でおこなわれるのが一般的です。
4.費用を抑えた葬儀にする
費用を抑えた葬儀にするには、おもに以下の方法があります。
- 家族葬にする
- 1日葬や直葬(火葬式)にする
順に見ていきましょう。
1.家族葬にする
家族や限られた親族のみで行う家族葬にすれば、費用が抑えられます。
一般葬に比べて会葬人数が少ないので、会場費や飲食接待費が少なくすみます。
2.1日葬や直葬(火葬式)にする
1日葬と直葬(火葬式)は、どちらも族葬よりも少人数で行われることが多く、さらに会場費や飲食接待費が抑えられます。
葬儀費用の内訳を先に知りたい人は、葬儀費用の内訳3つへどうぞ。
1日葬について詳しく知りたい方は、1日葬の流れがわかる!へどうぞ
1日葬とは?
通夜を省略し、葬儀・告別式と火葬のみおこなう
直葬(火葬式)とは?
通夜や葬儀・告別式をおこなわず、近親者だけで弔い火葬する
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5.冠婚葬祭ローンを組む
冠婚葬祭ローンを組むには、以下の方法があります。
- 九州労働金庫
- 銀行の多目的ローンやフリーローン
1.九州労働金庫
九州労働金庫(九州ろうきん)では冠婚葬祭ローンを取り扱っています。
おもな条件は以下のように決められています
おもな条件
- 満18歳以上、最終返済時年齢満19歳未満の人
- 前年度の税込年収が150万以上
- 申込人の二親等以内の人で、葬祭にともなう諸費用
- 申込金額は500万円以内
- 返済期間は10年以内
2.銀行の多目的ローンやフリーローン
葬儀社によっては、クレジット会社と提携し分割払いが利用できます。
審査があり、葬儀社によって条件があるので確認が必要です。
分割手数料や利息が発生するので、なるべく内金を入れて分割払いの利用額を減らすようにしましょう。
葬儀費用が払えないと思っても、いろいろな方法があるのね。
自分にはどの方法がいいかよく考えましょう。
葬儀費用の相場【事前相談に行った体験談】
私は夫の母が高齢なので、最近葬儀の事前相談に行ってきました。
その葬儀社の料金をご紹介します。
セットプラン
- 一般葬 315万~125万
- 家族葬 125万~50万
- 1日葬 39万
- 直葬(火葬式) 23万
あくまでも私が事前相談に行った葬儀社の金額なので、一般的にはもう少し安くなることもあるようです。
特に、祭壇や棺(ひつぎ)、霊きゅう車をどんなものにするかで大きく料金が違ってきます。
祭壇は、白木祭壇より花祭壇の方が高くなります。
また、セットプランとなっていますがこの中に含まれているものと、いないものを確認することが大事です。
事前相談に行った葬儀社では、火葬料金、会葬礼状・返礼品、会葬者への食事、生花、仏式なら僧侶へのお布施などは別料金です。
これらをプラスした予算を考えておかなければなりません。
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葬儀費用の内訳3つ
葬儀費用は以下の3つが必要です。
- 葬儀一式費用
- 飲食接待費用
- 宗教者費用
順に見ていきましょう。
1.葬儀一式費用
葬儀一式費用は、遺体の搬送、通夜、葬儀・告別式に必要な用品や人件費、会場費などです。
具体的には、次のようなものです。
- 寝台車、霊きゅう車
- 納棺用品
- 祭壇
- 位牌
- 遺影写真
- ドライアイス
- 葬儀・告別式振興の人件費
2.飲食接待費用
飲食接待費用は、通夜や葬儀・告別式の飲食代、会葬返礼品、香典返しなどです。
次のようなものです。
- 通夜や葬儀・告別式の会葬者に対する飲食代
- 通夜や葬儀・告別式の会葬者への返礼品
- 香典に対する返礼品
- 遠方からの会葬者の宿泊費
飲食代は地域の慣習により異なります。通夜の後の食事は、家族と親族のみでおこなうところもあります。
3.宗教者費用
宗教者費用は、仏式なら僧侶へのお布施などです。
おもに次のようなものです。
- お布施
- 戒名料
- お車代
- 御膳料
お布施は宗教者へのお礼なので、決まった額はありません。
繰り返しになりますが、葬儀社によりセットプランとなっているものは、含まれているものといないものを必ず確認しましょう。
葬儀費用が払えないと思ったら事前相談を
葬儀費用が払えないと思っても対処方法はさまざまあります。
葬儀社に事前相談に行って、なるべく費用を抑えてなおかつ家族や親族が納得できる葬儀を検討しましょう。
そして補助金制度を知って、忘れずに申請しましょう。
やっぱり葬儀社に事前相談に行くほうが安心できるのね。
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